放送大学 健康のしおり −運動をする楽しみ− より
東京大学名誉教授 放送大学客員教授 宮下充正
20〜30歳をピークとして、からだを動かす能力は衰えていきます。
例えば、心臓や肺が間係する運動能力は、男性では20歳代から70歳代にかけて
年平均0.7%ずつ減少していきます。
同じように、女性でも1.1%ずつ減少していきます。
そして、70歳の値は20歳代の値の男性では65%、女性では45%となってしまうのです。
この加齢にともなう運動能力の減少は、運動習慣のあるなしにかかわらずみられますが、
同年齢で比べると運動習慣を持っている人の方が大きい値を示しています。
このような事実からみれば、運動習慣のなかった人たちが運動をはじめ、継続していけば、
運動能力が向上することが期待されるのです。
事実それまで運動らしい運動をしてこなかった人たちが、定期的に運動をするようになると、
12週間ぐらいで運動能力は10〜20%回復するというたくさんの研究報告があります。
このようなことから、からだを動かす能力には個人差があるものの全体としては
加齢とともに衰えていきます。
しかし、ある年齢で運動実践をするようになれば遺伝的上限にまで回復し、
その後運動を継続していけば高い水準で推移していくのです。
また、病気のため寝たままになってしまえば急速に衰えてしまいます。
健康太極拳指導士
スタビライゼーション・インストラクター 土田晶子

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