日本経済新聞 朝刊 「菌とつきあう」より
人間総合科学大学教授 藤田紘一郎
腸の検査では異常がないのに、下痢や便秘を繰り返す人が増えている。
「過敏性腸症候群」や「機能性便秘」に代表される腸障害は、21世紀になって急増し、 日本だけでなく世界的にも問題視されるようになった。
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腸管の運動は自律神経のうち、副交感神経がアクセルとなって下痢を起こす。
一方の交感神経はブレーキの役割を担い、便秘を起こすシグナルを出す。
ストレスが加わると、このブレーキとアクセルのバランスが崩れ、便通異常の大きな原因になる。
便秘や下痢を繰り返している人たちの便を調べると、
腸内細菌のバランスを崩していることがわかった。
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悪玉菌は腸内で有害物質を発生し、がんなどの病気の原因になる。
人間を老化に向かわせることもわかってきた。
また、腸内細菌のバランスが崩れると、免疫力も低下することも判明した。
小腸は「免疫のコントロールタワー」といわれる。
正常な状態ではほとんど細菌がいないので、免疫をコントロールするには非常によい環境だ。
ストレスはこの小腸までも混乱させている。
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ストレス社会では、さまざまな腸の病気が発症するようになった。
ストレスと消化管運動、そして免疫反応はトライアングルのように連携している。
健康太極拳指導士
スタビライゼーション・インストラクター 土田晶子

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