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数学が苦手な大科学者

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Any3 TAICHI ・ スタビライゼーショントップ

中日新聞 夕刊 「紙つぶて」より

東京大工学部特任教員 内田麻里香

 ノーベル賞のある時代だったら、2つも3つも受賞したかも?と評される男がいる。

その名はマイケル・ファラデー(英国)。

半導体、電磁誘導の法則、ベンゼンの発見者だ。

このうち1つ抜けても、現在の我々の生活は成り立たない。

まず電化製品が消え失せる。

それ以前に電気も供給されない。

洋服や医療品にも不自由するだろう。

私たちが暮らしているのは、約200年前に功績を残した彼のおかげだ。

あの
アインシュタインも彼を尊敬し、書斎に肖像画を飾っていたという。



 そんなファラデーの弱点は数学だった。

極貧家庭の出身で、少年時代から製本屋で徒弟奉公をしていた。

職場の本で独学して基礎知識を身につけたが、数学は歯が立たなかった

そこで
彼の研究に数学が登場せず、図でモデル化されたものばかりになる。


 しかし、数学を使わないことがファラデーの強みとなった。

数学というフィルターを通さなかったから、自然に迫る嗅覚を研ぎ澄ませ、
発想豊かな業績が生まれたのであろう。

自然を記述する共通言語として数学は必須だ。

数学を巧みに操る人は、それが強力な武器になる。

だが、ファラデーの場合は
できないことが武器になったのだろう。

アインシュタインも、直観とアイデアの科学者だった。

数学は得意とはいえず、
一般相対性理論の数式化は、
友人の数学者・グロスマンが大きな力を貸した



 弱みは時として、誰にも負けない強みに変じることがある。

(原文のまま)



                       健康太極拳指導士
                              スタビライゼーション・インストラクター 土田晶子